新作づくりはまずスケッチから始まります。
その前に頭の中でふわっと泳がせている期間があります。
新作のユリのブローチは
去年のスケッチした時からはじまり
そこから1年熟成していました。
陶器ブローチにする時に難しいのは、陶器のブローチとして形になるかどうかということ。
針金細工のようなあまりにも細い形はできないのです。
先日、大好きな番組NHKの「猫のしっぽカエルの手」で放送されていた欄間職人さん
デザインの中で強度を保つ工夫をしていました。
職人仕事を見ると刺激を受けますね。
釉薬でまだ表現できない色もたくさんあって、日々研究中です。
釉薬は化学の分野だと思うのです。陶芸の学校でちょっとだけかじったゼーゲル式は元々の化学数学の苦手意識から
本を開いたのですが、ちんぷんかんぷんで時間だけが流れる日々がありました・・・。
ある日、簡単な調合でお料理のように粉を混ぜていこうと思ったら、少しだけ文章も頭に入ってきて
できるようになりました。
1年の間に、研究施設でアドバイスをいただいたり、釉薬を勉強できる機会に恵まれて、
ユリにぴったりな釉薬を思わぬところで見つけたりと、いろいろなことが起こりました。
陶芸を始める前、短い間ですが彫金教室に通っていたことも、原型を作るのに役立っています。
アイデアに技量が追いついていない状態ですが、これからも伸びていこう。